ロッド・スチャートの声は素数の声である
男は寂しさを生まれながら背負っているのかもしれないと、ロッド・スチャートのCDを聞いて感じた、英語なので理解はできないが、張り上げて伸びる声ではない、しゃがれ声である、勝利も知った敗北も味わった、限界も見えた、後悔と失敗、生きてゆくうえでついて回る、諸々の事が、其の声にあるのだと思う、並のロックシンガーではない、sailinngという大ヒット曲があるが、私は主の元へ参ります、空を飛び、荒海を渡ります、自由になる為にというような内容ですが、キリスト教と仏教の宗教の違いからかピンとこないところもあるが、割り切れない気持とか迷いとかが余韻のような形で心に残る、割り切れない素数の声だからだと思う、トム-ウエィツが作った曲を歌っているが、彼の声には品がない、本当に場末の酒場で安酒をあおっているような、あまりにもリアルすぎるのだまた。 この曲はアレンジがいいのだ。
いつ頃から声で勝負すると思ったのだろうか、それを知るためにもこのアルバム大切にしたい、現に宝物である。