わたしの器 火土水窯(ひとみ)
0235-23-1933
営業時間/9:00~17:00
わたしは器に自分の主張を強く出してはおりません。
器に絵とかが描いてあると、作った人の主張とか、わかるような気がするが、引き算することで主張している器もあると思います。
でも今の私は、まだ力不足なのでしょう。
何か加えたくなってしまいます。
なまじ絵とか昔やっていたせいか、器は静かな方が好ましいと思っています。
静かで何か力強さがあればよし出来たと思います。
青い争いがあって、静かになるのですから そこには力が加わっているはずです。
またその力強さは、わたしは普通の器を作っているのだという矜持にもなると思います。
普通の器って、これですとは誰も提示してくれないし教えてくれません。
皆が各自でわたしの普通の器を持っていて、それをよりどころにイメージしているものなんだろうなと日々ろくろの前に座り、20年近く経て、やっと分かったというお恥ずかしい限りですが、過剰なものは悲しいです。
そこまで主張して我を出さなくても晴れの日ようだと思うのですが、装飾は無用であるとは思いませんが、箱にいれられたまま忘れ去られ断捨離物と化してしまいます。
欠けてもヒビが入ってもまだ使われて大事にされた器こそ、自分の普通の器だと思います。
その莫とした最高の普通の器を目標としております。
名前も火と土と水と言うライフラインのような名前にしたのも、器は生きていくには必要なものであることを分かって欲しいからです。
シンプルであるということは本質に近づきたいということではないでしょうか。
料理がわたしの器の何か物足りなさを助けてくれて、器も料理をもりあげて、料理半分、器半分です。
お互いが助け合って家族皆で楽しい時間を過ごし、それが明日を生きる力になると思います。