そもそも化粧泥は、水よりもおもい、油のようにトロミというかねばりがあり、曳糸性(えいしせい)糸を引くような感じが必要で、それがないと、均一に全体に行き渡らず、ムラになってしまう、始めた頃は、わざとムラ作って楽しんでいたが、いまはそんな気持ちは消えうせてしまった、でも其の頃の方が、作る事を楽しんでいたように思う。粉引なんか簡単でしょ、といった人にじゃ自分でやればと、向かって言い返せないが、陶芸には、ヒョイとやっていることを、マスターしてヒョイとやれるようになるまでには、時間がかかりすぎる事があまりにも多いのかもしれないのかもしれない、私には解決していかなければならないことがまだあるのだ、それにはこのくずれた物が必要なのかもしれない。