深すぎる釉薬の世界
釉薬は素焼きされた粘土の表面に、薄く覆っているガラス高温で状の被膜のことで、粘土と同じ天然の原料を素材としたものです。植物の灰が最初です。現代では高能率な高温焼成可能な窯も考え出され、釉薬は高温焼成釉がメインになっいます。1100℃くらいから溶け始めます、釉薬の中には、溶かす原料、つなぐ原料、ガラスになる原料が調合されています、それらの調合により、透明釉、乳濁釉、失透釉、艶消し釉、結晶釉、とかできます、造られた器の数だけ釉薬はあるのかもしれません。又釉薬の中に浸されている時間の長さによっても、同じ釉薬でもその表情は変わって来ます、ですから同じ表情を保つには常に同じ時間を釉薬の中に浸すことが必要です、釉薬の濃度と浸している時間は常に同じにしなければ、同じ器は出来ません、それは使う釉薬によって変わりますが、私は粉引なので、灰釉系しか使いませんが、アクセントとして銅、鉄、とかの色釉を使うだけです、
皆さんご存知の緑色の織部釉薬は酸化焼成でしか出ません、還元焼成にすると小豆色になります。釉薬の世界は底なしの世界です。